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催眠状態は実は日常的にあることなんです

「催眠(トランス)には全員入れるのでしょうか?」

「私は催眠に入れないと思うのですが大丈夫ですか?」

 

とよく質問されます。

 

催眠療法って、興味があるけど、

過去生とかって本当に見れるの?

見れないことはあるのでしょうか?

 

催眠療法を受けたいけど、いろいろ心配になって一歩が踏み出せない方、

いらっしゃるのだと思います。

 

正直に言いましょう。

 

 

催眠に入れない方、いらっしゃいますよ。

 

 

でもね、そもそも催眠に入るって、どういうイメージをお持ちでしょうか?

 

まるで映画を観るように、

時代背景、舞台、登場人物がはっきりして、

その中で繰り広げられるストーリーのビジョンを見るイメージでしょうか。

 

もちろん、そのようなビジョンをはっきりと見る方もいらっしゃいます。

 

その状態を入れた、というのでしたら、

ほとんどの方が入れない、と言ってもいいと思います。

 

 

潜在意識は、顕在意識のようにはっきりした流れるようなイメージがあるわけではないのです。

 

 

誘導の問いかけに対して、

 

「なんとなく、そんな気がする」

 

その、なんとなくそんな気がする、の中には、あなたしか出てこないようなイメージが入っているのです。

 

 

セラピスト「お花畑に行ってみましょう。何色の花がどのくらい咲いていますか?」

クライアント「白と黄色の花が、草原の中にたくさん咲いている、なんとなくそんな気がします。」

 

・白と黄色の花

・草原の中にたくさん

 

このイメージは、人によって違うので、

これは、クライアント様の潜在意識の中にあったイメージが浮かんできた、

いわゆる心象風景に他ならないのです。

 

 

セッション中でなくても、日常的に催眠状態は体験していて、

 

例えば、

 

・映画を観ていて、ストーリーに入り込んで涙が出た時、

・推理小説を読んでいて、ドキドキし、登場人物をイメージし、自分も登場人物になったような時、

・仕事の帰り道、近所の家からカレーの匂いがしてきて、カレー舌になりカレーが食べたくなった時、

・青春時代に聴いた想い出の曲が流れ、あの、失恋した感情が込み上げ、胸がキュッとなった時、

・スーパーに買い物へ行った時、焼き芋を見つけ、母が好きだったな~と母の顔が浮かんだ時、

 

ね、

なんとなく、こんなシーンはよくあることではないですか?

 

「催眠状態」

というのは想像よりもずっと日常的なものなのです。

 

 

催眠状態でビジョンが見える見えない、

というのは、絵を描くのが得意か不得意か、

と同じように、人によって違います。

りんごの絵を描くことと、

りんごを想像すること、

どちらが難しいと思いますか?

 

 

絵が不得意でも、何かしらは描けますよね。

催眠状態のビジョンは、描くまでもなく想像する感じです。

 

 

そう考えると、催眠状態になれない人はほとんどいません。

 

 

どうですか?

少しハードルが下がったでしょうか。